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 親子の“結びつき”たいせつにしていますか?

〜『いい子でいてくれる』の怖ろしい罠〜

 その光景を初めて目にしたのは、とあるファミレスの中でした。ふたりのママが子連れで食事に来ているのですが、小さな男の子がむずかりだすと、そのママはすぐにその子にスマホを持たせたのです。

「大好きな動画があって、それを見せてる間はいい子でいてくれるのよ〜」

まったく悪気のない顔で、そのママはそう言いました。

 同じようなことをしてしまっているママも多いかもしれませんね。では、こんな事実をご存知ですか?

 

「ゲームによるドーパミンの放出は、アンフェタミンの静脈注射に匹敵する」

 

 これはテレビゲームの中毒性を調査したイギリスの研究者が、科学雑誌「Nature」に寄せた論文中の一文です。アンフェタミンとは覚醒剤のこと。ドーパミンとは脳内に分泌される神経伝達物質のことです。簡単に言ってしまえば、ゲームをするとき、覚醒剤を注射するのと同じ快楽を脳が味わうと言っているのです。その快感に慣れると脳はもっと強い快感を求めるようになるーーそれが中毒のメカニズムです。子どもにスマホを預け動画を見せることは、子どもに覚醒剤を注射するのと同じ事ーーそう考えたら怖ろしくなりませんか?

 もうひとつ気になる見解があります。

 イギリスのとある有名なジャーナリストが世界中の多くの事例を検証し多くの科学者に取材をした結果、薬物中毒とは薬の作用でやめられなくなるのではなく、『結びつき(connection)』を求めるあまり薬物に依存するようになることだと結論づけたのです。

 話をしたり、悩みを打ち明けたり、一緒に楽しんだりする人、あるいは自分を受け容れてくれる社会との『結びつき』さえあれば、中毒にはならないことがわかったというのです。

 

 むかし、子どもたちはむずかればあやしてもらい、泣いていればどうしたのと声かけしてもらい、抱っこやおんぶをしてもらい、涙を拭いてもらい、ベビーカーに乗りながらでもきれいな花だね、雨が降りそうだねと話しかけてもらい、言葉が話せる子ならば自分から不満を訴えたり不思議に思ったことを話し、聞いてもらったり答えてもらったりしていました。

 いま、そうしたふれあいの機会や時間の大半が、スマホで動画を見たりゲームをすることに取って代わられているとしたら……。安全のためといい、地域の大人が子どもに声をかけたり、挨拶することさえ禁じてしまったら、子どもの『結びつき』は危機的状況にさらされるでしょう。

 

 9月下旬、ゲームをしていた高校生の息子に、父親が「ごはんだよ」と声をかけたら包丁で刺し殺されてしまったという事件が起こりました。警察の調査を待たなければ真相はわかりませんが、この高校生の様子は、メディア依存症としてすでに報告されている事例、症例によく似ています。

 

 小さな子がむずかるのは、親とのコミュニケーションを求めるサインです。そのとき正面から向き合ってあげることをせず、スマホを与えて『いい子でいてもらう』ことは、結局子どもを壊すことになるのです。

 

 家族みんなで、家庭におけるメディアの使い方をもう一度見直してみてください。そして、明確な『わが国のルール』をぜひ打ち立ててください。

『キッズファミリー・ぐぅちょきぱぁ』129号掲