
家族揃ってごはんを食べていますか?
“食育”ときくと、毎日幾度となく繰り返してきた『食べること』を、あらためて学ばなければいけないなんて……と思ったりしますが、実は『食』――特に『家庭における食』には、子どもの体の成長や健康以外にも、とても無視できない重要な意味や効用があるのです。
一人で食べると さみしいご飯
二人で食べると おいしいご飯
家族で食べると 楽しいご飯
山口健太郎さん(徳島県美馬市 小学校六年生)
これは文部科学省が実施する『家庭で話そう!我が家のルール・家族のきずな・命の大切さ三行詩募集』において、平成26年度の文部科学大臣賞を受賞した山口健太郎さん(徳島県美馬市 小学校六年生)の作品です。わが家のルールや家族の絆について書くという条件の、この文科省の企画に寄せられた詩の実に多くが、『家庭の食』に関係した詩になっています。
けんかして 放置しちゃった晩ご飯
テーブル見ると温かご飯
一人で食べて涙こぼれる
海野綾花さん(水戸市 中学校三年生)
我が家の食卓
かかせぬおかずは
「その日の出来事」
正部家大輝さん(遠野市 中学校二年生)
家庭内で学ぶあらゆること、気づきや感動と、家庭の食卓が直接つながっていることをあらためて思わされます。
127号『食べることは生きること。ちゃんと『食育』してますか?』でもお伝えしましたが、家庭において家族が一緒に食事する頻度が少なく、孤食(独りの食事)や個食(家族が別々に好きなものを食べる)が多い家庭の子ほど、心身の不調が出やすくなったり、問題行動を起こしやすくなるなど、良くない影響が及ぶことがわかっています。
逆に、家族とともに食べる『共食』の頻度が多くなるほど子どものこころは安定し、他者への信頼感が育まれ、ポジティブな行動・感情が増え、家族との連帯感が高まり、学業成績も上がる等々、数多くの良い影響がもたらされることがわかっています。
そこで128号では『家族と食べる食事』をテーマに、『食育かるた』を作ってみました。ダウンロードしてお使いください。
かるたの札ひとつひとつについてお子さんと一緒に話し合い、皆さんのご家庭独自のあらたな標語を考えてみてください。
『キッズファミリー・ぐぅちょきぱぁ』128号掲載